向島 遊郭跡 その1

部屋の本を漁っていたら、随分前に買って適当にぱらぱらめくっただけで放置していた、「赤線跡を歩く[amazon]」というニッチな本を見つけた。

子供の頃にみた鬼龍院花子の生涯[jaWikipedia]が原体験だったのか、それとも花の慶次かわからんけども、遊郭特有の建築物が大好きだったりする。今となっては映画で観たり想像したりするしかないが、遊び方や雰囲気も好きだったりする。

その流れで戦前～戦後の赤線地帯も好きなので、こんな本を買ったんだと思う。

玉の井遊郭跡(青線[jaWikipedia]だったみたいだけど)には前から行ってみたかった。永井荷風の墨東綺譚の舞台となっていることで有名だったと思うんだけど、残念ながら未読。そこそこ話題（週刊ポストが無駄にプッシュしてた覚えがある)になった映画も墨田ユキこと雨宮時空子さんのエロいシーンだけ見てあとは飛ばした。

そんなわけで思い入れも何もなかったりするのだけれど、暇なんで散歩してきた。そして超寒かった。

東武伊勢崎線の曳舟駅で降りてまずは鳩の街に向かう。

いきなりトバされるテンション高めの旗。周辺至るところにあった。

いきなり渋い路地。当然奥に進む。

見事に荒れ果てているものの、それっぽい構造が見て取れる。立ち入り禁止って書いてあるんだけど、中から普通に人がでてきて驚いた。現役のお宅なのかしら。

 渋い

半壊してるそれっぽい造形

もろにカフェー跡地なお宅。このあたりはカフェー跡地を改築したりそのまんまだったりするお宅も多いけど、それ以外のお宅も外壁がそれっぽい配色の家が多い。ワンブロックお気に廃屋というかあばら屋状態の家やら火事が起きた後に放置されている家やら色々と適当な物件が多い。ダウンタウンって感じがする。

もろな物件その2

外壁の装飾もかっこいい

先の物件のすぐ近くのお宅。青いタイルが美しい

蔦でかなり渋いことになっているお宅。というか現役の病院だった。入り口にはえらく今風の案内板がでていた。

現役引退済み。現役時代はランプがぶら下がっていたのかしら。渋い

東京23区内でも時代はベータマックス。気合が違う

この辺りからみるとホントに遠近感を狂わせてくれる第二東京タワー。こっから直線距離で1.2kmくらいかと思う。

結局2時間くらいフラフラしてみたのだけれど、迷宮とはよく言ったもので路地と路地が複雑に組み合わさっているうえ、（おそらく勝手に)増築されまくった住宅とそれに付随して自然発生したのか勝手に作ったのかわからん路地だらけで実に迷う。車が通れる道も少ない。

この狭っくるしさは魅力的だわ。寒かったけど。。。

続く・・・

写真一覧

スライドショー

大きな地図で見る