途中、水道橋あたりから春日通り沿いを走って行こうかなぁとぼんやり思っていると、普段気にならない建物が妙に気になる。
文京区民センター。試しにiphoneで撮ってみたりした。
入り口
裏口
内部はこんな感じ
うらびれた都営住宅のような外観で内部も期待を裏切らない市場っぷり。説明書きを読むと、大正時代に当時の東京市が市営住宅として建設したものらしい。1階が市場で、上層は住宅と貸し会議室。
本郷台地から白山通りへと下りる傾斜や緑を生かした設計らしいが、もはやなんのことからさっぱりわからず。
マンサード屋根などのモダンな洋風意匠が美しいらしいがそれもよくわからず。
学のなさを痛感するのだった。
で、ここもご多分にもれず、この手の古い公営集合住宅にありがちな住民の高齢化&孤独化・周辺地価と家賃のミスマッチで何かと議論が耐えないとかなんとか。
はす向かいは文京シビックホール。あまりの外観の差に吹かざるを得ない
気を取り直して自転車シャコシャコ。
新御徒町につきました。
大江戸線の新御徒町駅から春日通りをちょっとだけ浅草方面というか隅田川方面に行くとある佐竹商店街。
日本で2番目に古い商店街とのことだが多分嘘だと思う。
詳しくは商店街の歴史を参照。夜七時から行われたらしいタイムサービス「ゲバゲバモーレツセール」がすごく気になる。
子供の頃から商店街って妙に好きなんだけど、一番好きなのは商店街を横切ってはしる路地から商店街を見る構図。妙にツボにはまって好きなんだな。
渋い建物と路地裏と猫
路地裏から見上げる狭い空をみると東京な気分。見慣れてるからか額縁みたいで嫌いじゃない。
佐竹商店街を抜けて清洲橋通りにでると、妙に威圧的で古めかしい都営住宅がある。京都駅の南側あたりに通じる雰囲気。
整然と並ぶ室外機で景観台なしな感じ
ここも一階部分が商店になっているんだけどこんな感じで
興味深いので外周をぐるっとまわってみた。
つるつるで登れない感じ
妙なところに布団が干されてたり
拒絶感むんむんの北口だったり
シルバー人材センターが併設されてたり
魅力的な階段があったり。大人の男の肩幅+αくらいで超狭い。とりあえず降りてみたけどなにがあるわけでもなかった。
狭くて急な階段は魅力的。
メインの入り口らしきところをみつけたのでさっそくお邪魔してみた。
いい感じの内装。
エレベーターで屋上へ向かうのです。
「営業活動の禁止」と赤字ゴシック体でアピール。エレベーターホールで建物に似つかわしくない感じのちょっと派手目で綺麗な女の子二人組と遭遇したのを思い出し、なるほどそういうことかと得心した。違うかもわからんけどそうかもわからん。
洗濯物がよく盗まれるらしい屋上。結構広くて開放感ある。
高いとこいくとジオラマしたくなる
このあたりでちょっと高い建物に登れば必ず良い感じに見えるスカイツリー
屋上ガーデニング。空中庭園?
パシパシ写真撮ってたら管理人らしいおじさんに遭遇したので、一瞬焦るが人間社会の基本中の基本「笑顔であいさつ」を試みた所色々とお話がきけた。写真も撮りまくってよいとのお墨付きも得た。あいさつは大事である。
この「台東小島アパート」は東京オリンピックの年にできた建物らしく。もうボロボロだけどよ、3.11の地震でもびくともしなかったんだぜ、と誇らしげに語ってくれた。
おっちゃん自慢の逸品、焼却炉。昔はここで不用品を燃やしてたらしい。ダイオキシン規制とかなかった時代のお話。誰も片付けないから置きっぱなしらしく。その手の放置物件がこの建物内はごろごろしてるんだとか。
当然のように天井部分はススだらけなわけで。意外と平気なもんだと言ってたけど色々と平気じゃなさそうです・・・
焼却炉の周辺も良い感じ。
おじさんから許可ももらったので、ふらふらと内部を散歩。
この建物は上野のアルベルゴビルなんかと同じ構造で、内部が吹き抜けになっているのです。
見下ろすとこんな感じ
見上げるとこんな感じ
落下防止ネットが閉塞感を演出まくり。外周部に洗濯物干すとスス汚れするからか、みんなこのネットに洗濯物を干している。これがまたなんともいえない感じ
階段の踊り場にあったブラウン管TV。これも放置物件の1つか?芸術的なバランスで台車がのっかってるあたり渋い。
どの階もこんな感じ。共同体っぽい生活感が素敵。コミューンって感じ。
ひと通りまわっていたら結構いい時間になっていた。この時期、昼間は日があたってると肌寒い程度で自転車ならちょうど良い気候なんだけど夕方になると急に冷え込む。
隅田川方面でちょっと寄りたい所があったんだけどまたの機会にってことで、御徒町のビビンパハウスでカルビライス食って帰宅した。