2011年12月11日日曜日

十勝の木のうつわ


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三鷹に行ってきた。三鷹の街を歩くのはこれで3度目。正直良い思い出がまったくない。
1度目は八王子で飲んで中央線最終電車で新宿に向かっている途中に我慢ならず途中下車。駅のトイレで嘔吐嘔吐嘔吐。
終電なので当然のごとく家に帰れず頭痛いやら眠いやら酸っぱいやら。気分をおちつけるべくコンビニでカフェオレを買って一服したら気分悪くなって嘔吐。

まったくひどい目にあった。

2度目は自転車で富士山登りにいったとき。家から大月まで自転車で走って行ったのはいいものの、何故か日和って大月から富士急行に乗って富士吉田まで輪行した。
富士吉田の駅で輪行バックから自転車を取り出してさぁ組み立て!と思ったら大月の駅でクイックレリーズを落としていたらしいことが判明。実に地味だが致命的だ・・・

諦めて家に帰る気にもなれず携帯で富士吉田駅周辺の自転車屋を探して向かってみたら綺麗な花畑に化けていた。
インターネットで最新の情報が手に入るとか言ってる馬鹿はどこのどいつだと思ったが天下のgoogleさんだって基本はキャッシュなんだから致し方がない。真のリアルタイムウェブの実現を待つばかりである、とか無理やり納得して駅前の喫茶店に行った。
故三遊亭円楽(馬)にそっくりな和装のおっさんがいてどきっとした(当時はまだ存命だった)が、そこそこ良い雰囲気の喫茶店。
マンガが充実している店でうしおととらが全巻揃っていたのでジエメイさんの「よい剣を…つくってくださいましね。」巻と二代目御役目様、日崎御角の「みんな、仲良うせんとあかんよ」の巻を読みながらピザトーストを食った。泣ける。

で、結局諦めて自転車を輪行バックにつっこんでがっかりモードで自宅に向かったけどやっぱりちょっと自転車にのりたくて三鷹にあるサイクルハウスイシダでクイックレリーズとサドルを買って帰った。
今思い出しても虚しすぎる。


そんなこんなで色々と苦い思い出のある三鷹に3度目の上陸と相成った。
大学時代の友人が北海道で木のうつわの職人をやっていて、DAILIESという若干オーガニックな香りが個人的に好きになれないながらもちょっとお洒落なお店で展示会をやっていたから。
カフェも併設されていて、カレーを頼んだら健康そうなお姉さんが持ってきてくてた。
テーブルにカレー置く時にいい角度で屈んでくれて胸元 PORORI タイム!とか一瞬テンションあがったが努めて平然を装った。オーガーニック。

DAILIESさん
 三鷹プラーザ。オーガニック。
向かいは貸本屋。オーガニック。


木のうつわ。木材をろくろで加工してうつわにするらしく。当然一品ごとに木目が違うので同じ品目でも同じ柄はない。

かわいい
かわいい

かわいいのがいっぱい


こんなので食卓をまとめたらちょっと幸せそうなんじゃないかなと思った。友達読んで料理だしてついでに食器のうんちく語って自慢したりとか。
料理できないし友達よべないくらい狭い部屋に住んでるけど妄想くらいいいじゃない。



適当に適当な会話を楽しんでから新宿へ。なんかところどこで立ち止まって空を見上げてる人がいるから何かと思ったら皆既月食らしく。雲もそんなに多くなかったからよく見えた。

全然関係ないけど都立新宿高校の裏あたりのビジネスホテル

駐車場に神社が併設されてて都会だなぁとか思う。雷電稲荷って言うらしい。物知りっぽい


この看板とかどうにかならんのだろうか


 謎すぎるお賽銭。昼間にやったらいいのに。


駐車場なのでヘッドライトが眩しい。


新宿はいつもぶらぶらしてるし御苑の方にもよく行くけど、わざわざ新宿高校側の歩道をあることはないから知らなかった。まだまだ散歩が足りてないなぁと思った次第。

夜になるとバルト9が何故か気になる。緑色が綺麗だと思う。


で、まったり月蝕みたりめし食ったり酒飲んだりして結局朝6時頃帰宅。
きっと今日も起きたら夕方なんだろうと思う。2ヶ月くらい毎週こんなペースなのもそろそろ考えものだわ。









2011年11月27日日曜日

東京オリンピックと都営アパート


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これといってやることもなく、かといって暇を持て余すのもまた耐えられず。運動がてら自転車ぶらぶらしようと思いたち、特に用もないけど上野あたりに行って見ることにした。
途中、水道橋あたりから春日通り沿いを走って行こうかなぁとぼんやり思っていると、普段気にならない建物が妙に気になる。


文京区民センター。試しにiphoneで撮ってみたりした。

入り口

裏口

内部はこんな感じ

うらびれた都営住宅のような外観で内部も期待を裏切らない市場っぷり。説明書きを読むと、大正時代に当時の東京市が市営住宅として建設したものらしい。1階が市場で、上層は住宅と貸し会議室。

本郷台地から白山通りへと下りる傾斜や緑を生かした設計らしいが、もはやなんのことからさっぱりわからず。
マンサード屋根などのモダンな洋風意匠が美しいらしいがそれもよくわからず。
学のなさを痛感するのだった。

で、ここもご多分にもれず、この手の古い公営集合住宅にありがちな住民の高齢化&孤独化・周辺地価と家賃のミスマッチで何かと議論が耐えないとかなんとか。

 はす向かいは文京シビックホール。あまりの外観の差に吹かざるを得ない

気を取り直して自転車シャコシャコ。
新御徒町につきました。

大江戸線の新御徒町駅から春日通りをちょっとだけ浅草方面というか隅田川方面に行くとある佐竹商店街。


日本で2番目に古い商店街とのことだが多分嘘だと思う。
詳しくは商店街の歴史を参照。夜七時から行われたらしいタイムサービス「ゲバゲバモーレツセール」がすごく気になる。

内部はこんな感じのお店がたくさん。あと下町のおばさん専門ブティックとかいろいろ

子供の頃から商店街って妙に好きなんだけど、一番好きなのは商店街を横切ってはしる路地から商店街を見る構図。妙にツボにはまって好きなんだな。


渋い建物と路地裏と猫



路地裏から見上げる狭い空をみると東京な気分。見慣れてるからか額縁みたいで嫌いじゃない。

佐竹商店街を抜けて清洲橋通りにでると、妙に威圧的で古めかしい都営住宅がある。京都駅の南側あたりに通じる雰囲気。

整然と並ぶ室外機で景観台なしな感じ

ここも一階部分が商店になっているんだけどこんな感じで

興味深いので外周をぐるっとまわってみた。

つるつるで登れない感じ

妙なところに布団が干されてたり

 拒絶感むんむんの北口だったり

シルバー人材センターが併設されてたり

魅力的な階段があったり。大人の男の肩幅+αくらいで超狭い。とりあえず降りてみたけどなにがあるわけでもなかった。
狭くて急な階段は魅力的。

メインの入り口らしきところをみつけたのでさっそくお邪魔してみた。


いい感じの内装。

エレベーターで屋上へ向かうのです。

「営業活動の禁止」と赤字ゴシック体でアピール。エレベーターホールで建物に似つかわしくない感じのちょっと派手目で綺麗な女の子二人組と遭遇したのを思い出し、なるほどそういうことかと得心した。違うかもわからんけどそうかもわからん。

洗濯物がよく盗まれるらしい屋上。結構広くて開放感ある。

高いとこいくとジオラマしたくなる




このあたりでちょっと高い建物に登れば必ず良い感じに見えるスカイツリー


屋上ガーデニング。空中庭園?



パシパシ写真撮ってたら管理人らしいおじさんに遭遇したので、一瞬焦るが人間社会の基本中の基本「笑顔であいさつ」を試みた所色々とお話がきけた。写真も撮りまくってよいとのお墨付きも得た。あいさつは大事である。

この「台東小島アパート」は東京オリンピックの年にできた建物らしく。もうボロボロだけどよ、3.11の地震でもびくともしなかったんだぜ、と誇らしげに語ってくれた。

おっちゃん自慢の逸品、焼却炉。昔はここで不用品を燃やしてたらしい。ダイオキシン規制とかなかった時代のお話。誰も片付けないから置きっぱなしらしく。その手の放置物件がこの建物内はごろごろしてるんだとか。

当然のように天井部分はススだらけなわけで。意外と平気なもんだと言ってたけど色々と平気じゃなさそうです・・・


焼却炉の周辺も良い感じ。



おじさんから許可ももらったので、ふらふらと内部を散歩。
この建物は上野のアルベルゴビルなんかと同じ構造で、内部が吹き抜けになっているのです。

見下ろすとこんな感じ
 見上げるとこんな感じ

落下防止ネットが閉塞感を演出まくり。外周部に洗濯物干すとスス汚れするからか、みんなこのネットに洗濯物を干している。これがまたなんともいえない感じ


階段の踊り場にあったブラウン管TV。これも放置物件の1つか?芸術的なバランスで台車がのっかってるあたり渋い。

どの階もこんな感じ。共同体っぽい生活感が素敵。コミューンって感じ。


ひと通りまわっていたら結構いい時間になっていた。この時期、昼間は日があたってると肌寒い程度で自転車ならちょうど良い気候なんだけど夕方になると急に冷え込む。

隅田川方面でちょっと寄りたい所があったんだけどまたの機会にってことで、御徒町のビビンパハウスでカルビライス食って帰宅した。