2012年5月19日土曜日

ぶらり信州② 松本の赤線跡 西堀


このエントリーをはてなブックマークに追加
ぶらり信州①の続き。

松本駅前の飯田屋なる狭いビジネスホテルに宿をとれたので、適当に情報収集。
松本といえば国宝松本城。で、有名なお城があって城下町なんかが形成されていたところには、ほぼかならず遊郭的施設やら後の赤線があったりするもの。

全国遊郭案内によると当時の松本市横田町に遊郭があったそうな。それとは別に、これまたお城の近くの西堀地区には元赤線がある元は昭和の初期に私娼窟が密集していたところを、戦後に政府が赤線地帯として認定したそうな。

大まかな場所は把握できたけれど、いかんせん土地勘がないので街の雰囲気がいまいちわからない。そんなときはタクシーのおっちゃんと世間話をすると手っ取り早いので軽く歩いてからタクシーで向かうことに決めた。近いけど。


宿の近くにあったアジアンキャバ「美ら」(ちゅら)。沖縄ちっくな名前なのが謎。なかなか立派な店構え。
 美ら

周辺は結構閑散としてタクシーを拾うのにちょっと困ったけどこの辺でタクシーのおっさんをナンパ。
「西堀ってとこに行きたいんですけどね」と切りだすとノリのいいおっちゃんで「あんたも好きやね!」的なことを言われた。
細かいシステムは聞かなかったけど、だいたいどんな事ができるのか教えてもらった。観光の人はあんまいかないらしく、結構アウェー感がきついかも。とのこと。
で、タクシーで行くほど遠くないから歩いて行った方がええよ!って言われたので従ったといた。

しゃあないので歩く。自転車用の靴なので実に歩きにくい。。サンダルでも持ってくればよかった。
西堀近くの公園。寂しげでいい感じ

松本の駅から徒歩15分くらい歩くとそれらしき一角を発見。

このへん
大きな地図で見る

暗い夜道に煌々と煌めくスナックの看板。白飛びまくり

近くまで寄ってみるとそこそこ賑わってるようでおっちゃんの歓声やら多国籍な笑い声やらが漏れ聞こえてきた。
狭い区域に多国籍スナックが密集してる。東南アジアっぽい雰囲気。行ったこと無いけど。

路地に入ってみた。せまくて汚い。あと虫多い

路地を抜けて裏側にまわってみた。妓楼風の建物にへばりついたスナックおりーぶの看板が眩しい。

別の角度から一帯を眺めた所。スナック看板と妓楼風の建物のミスマッチがなんとも猥雑な感じ。
一階部分がお店になってるみたいだけど、上の階はどうなってるんだろう。入ってみたい。

一階部分を真正面から。まっとうな店がなさそうな雰囲気

周辺はごく普通の通りなのがおもしろい。エアポケットみたいな感じ

ひと通り店の前をまわってみたところ、片言のニホンゴでオニサンイララシャイ的な事を言われたけど腹が減ってたのと不衛生すぎる感じがしたのでさくっと断った。

スナック密集地区付近にあった中華料理屋で炒飯を食った。美味し。
店のおやじにスナックのこと聞いたら嫌な顔された。 一緒にすんなってことらしい。してねぇけどね。

腹も膨れたしおやじに嫌な顔もされたので、散歩再開。
お城を挟んで東側にも芸者置屋なんかで地味に栄えた裏町通りってのがあるらしいのでそっちにも寄ってみることにした。

昼間の松本駅周りもきれいだったけど夜歩いても渋い
 渋い
 渋い
名前がベタすぎて渋い

途中せっかくだからお城によってみた。


ちょっとだけライトアップされてる。結構小さい。
別にお城観に来たわけじゃないので、散歩再開

古い街なので適当に歩いてるだけで渋い建物がそこら中にあって心躍る。
 夜の散歩は楽しい。

 好みな建物

裏町通り到着。何の変哲もないスナック街だけど、不釣り合いに道幅が広くまっすぐに長い。

そこそこ魅力のある路地もあるっちゃあるけど、よくある田舎の繁華街って感じで別段面白くもなく。。

 ピンパブかなー?トランスっぽいダサい4つ打ちが店の外まで響いてた。
 入り口こんな感じで
 店の向かいがこんな感じなのがいい感じ

 小一時間ほど散歩してみたけど、あんまりぐっとくるものがなかったのでルートを変えてホテルに戻ることにした。

人っ子一人いない。わくわくする感じの夜道

入り込みたくなる路地。特になんもなかった。

入りたくなる路地

狭い。紅い。

抜けたら広かった。実は昼間に一回来てたとこだったけど昼間と雰囲気が違いすぎてわからなかった

良い感じに歪んでる物件。昔のドラマのセットみたいな一角

いい路地

観光客向けの土産物屋が密集してるエリアも夜になるとまた違った趣

土産物屋だったような
 これも土産物屋だったような

そんなこんなで松本駅前の歓楽街にもどってきた。長野県は教育県だったりで風俗不毛の地との評判。わりとそのとおりで直球なお店はほとんど見かけないかわりにスナックやら中華マッサージやらが多い。結局地下に潜ってよりろくでもないことになるってのは不可避なのかしら。。。なんて考えてたら宿のそばで客引き中華小姐が「お兄さん3千円ーマッサージよー」

なんだろうこのマッサージ3千円のデファクトスタンダードっぷり。ここまで来ると彼女たちは3千円という日本語を違う意味に学習してしまったんじゃないかと不安になる。
松本くんだりまできてホイホイついていってもあんまり面白いネタもなさそうなので、軽く無視。
ちょっと離れたところからどのくらい商売繁盛してるのかしばらく眺めていたら事件(?)勃発。

チンピラ風ジャージ姿(あの手のジャージ高いらしい)の2人組に「お兄さん3千円ー」と呪文のように小姐が声掛けしたその瞬間、チンピラジャージのポケットから鮮やかに警察手帳が。。。。
おお。。。あんな格好で近寄ってから客引きさせてとっつかまえるんだ。さすが教育県。NAGANOは厳しいところです。

三人組に一番左が客引き小姐

そんなこんなでホテルに戻って熟睡。翌朝松本を発つ前にもう一度西堀地区に寄ってみた。

昼間通るとまわりとの落差で逆に異様な感じ

密集っぷりがアツい路地。飲んで歌ってLOVEできるっぽいお店があった

 路地を抜けた所。虫が超いっぱい。これで作った飯だされるんだろうか
 せまくていい感じ

謎の妓楼風物件

 悔いのないように入ってみた。こんなとこにまでピースボートのポスターが。。。
 不衛生な感じのおトイレ

こっから2階部分にあがれるみたい。電気がついてて人の気配があったのであがるのはやめといた。スナックばっかなのになんでコンドームが無造作においてあるんだろー。不思議!!

それなりに満足したので、今度こそ松本を発つことに。
自販機で水を買って空のボトルに補充しといた。次は諏訪方面に向かうのだ。

つづく

アルバムさん
松本